中心市街地は、商業をはじめ、その地域の文化・伝統などが集積した「街の顔」としての重要な役割を担ってきました。近年、環状道路網の整備に伴い、郊外型ショッピングセンターが相次いで出店し、公的機関についても徐々に郊外へと移行したことから、地盤沈下が進行し、中心市街地としての都市機能を失いつつあります。

中心部の空洞化とは、「街の顔」が消えて行くことにほかなりません。このことは、日光市の人々が集う場所を失わせ、コミュニティとしての結びつきを弱めてしまいます。
また結果として生ずる自動車に依存した都市構造は、きたるべき高齢化社会にとっても持続可能なまちづくりを目指す環境の視点からも問題が多いと言わざるを得ません。

株式会社オアシス今市は旧中心市街地活性化法に基づき、設立した第三セクターまちづくり会社でございます。
これまで大型空き店舗対策事業やチャレンジショップなど、街のにぎわいを創出する事業（応急処置）を数多く手掛けてまいりました。

しかし、ここまで疲弊した商店街を立て直すためには総合的な活性化事業（大手術）が必要でございます。
この度日光市では改正中活法に基づき日光市中心市街地活性化基本計画を策定し、平成23年3月25日に内閣総理大臣の認定を受け、中心市街地活性化のための事業に着手致しております。

当社では日光商工会議所と共に法定協議会である日光市中心市街地活性化協議会を設置して日光市のご協力の下、中心市街地活性化のため積極的な事業運営を推進してまいりたいと存じます。

認定された中心市街地（70.1ha）は古くから商業の要所として栄えてきた日光市の顔でございます。
本事業こそが、日光市中心市街地再興のための最後の手段と考え、市民の皆様のご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。